妊娠・出産

【無痛分娩の疑問】産院はどう決める?~妊婦さんとご家族向け:産院の決め手~

無痛分娩【産院の決め手】まとめ
無痛分娩で出産したいんだけど、産院はどうやって選べばいいかな?
2度、無痛分娩した経験をもとにお話しするね!

 

今回は、【無痛分娩】をしようと検討している方が直面する、

実際に出産する”産院をどうやって決めると良いか?”

という疑問についてお話しします!

無痛分娩【産院の決め手】:①実績はどのくらいある?

無痛分娩【産院の決め手】:①実績はどのくらいある?

妊娠が分かって無痛分娩をしようかなと検討し始めると、まず直面する課題が産院選び。

出産は一生に数回しかないビッグイベントだし、無痛分娩はもちろんリスクも伴うっていうし、産院は慎重に選びたい!っていうのが妊婦さんやご家族の本音だと思います。

そこで、私がまず皆さんに確認をおすすめしたいのは、「無痛分娩の実績がどのくらいある産院か?」という点。

無痛分娩の実績については、各産院のHPで紹介されているところもあるかと思いますが、それぞれの産院のHPを1つ1つ見に行くのは大変だし、産院によっては実績について詳細の記載がなかったり、あったとしてもすごくわかりにくかったりします。。。

そこでとっても役立つのが、

厚生労働省が発表している【無痛分娩取扱い施設リスト】です!

※例えば東京都の場合はこんな具合⇒ 無痛分娩取扱施設リスト_東京都(H31.4時点).pdf

  • 施設の基本情報(施設名、住所、電話番号、WebサイトURL)
  • 無痛分娩に関わる医師の人数(産婦人科医と麻酔科医の合計人数)
  • 診療実績(全分娩件数/全分娩のうち帝王切開件数/経腟分娩のうち無痛分娩件数)
基本情報がまとまってて見やすいね!
このリストを使えば、産院のHPのチェックや電話での問い合わせもスムーズにできるね!

※各都道府県の情報はここからチェック!⇒ 厚生労働省HP:無痛分娩の実施に関する都道府県別まとめ

 

私自身は、”無痛分娩実施件数のトータルがその産院でどのくらいあるか?”に加え、”全分娩件数のうち、無痛分娩実施件数がどのくらいを占めているか?”の割合をチェックしました。

実績がある方がやはり安心できると思ったので、あまりにも無痛分娩実施件数が少ない産院については、候補から外しました。

また、全分娩件数のうち、無痛分娩実施件数が占める割合が高いところを候補として選びました。その理由はつまり、無痛分娩目的でその産院に決めている人が多い(=無痛分娩の産院として評判が良い)、という風にデータを読み取ることができると考えたからです。

無痛分娩を検討中の妊婦さんやご家族の方は、ぜひ出産する地域の【無痛分娩取扱い施設リスト(厚生労働省発表)】の情報を活用してみてくださいね!

厚生労働省発表の【無痛分娩取扱い施設リスト】を使えば、産院の候補をある程度まで絞ることができると思います。

無痛分娩【産院の決め手】:②病院側の体制はどんな風?

無痛分娩【産院の決め手】:②病院側の体制はどんな風?産院の候補が絞れて来たら、さらに確認したいのは”病院側の体制はどんな風か?”というポイント。

以下のポイントを、候補の産院であらかじめ確認しておくと安心だよ!
  • 病院内で無痛分娩を担当してくれる医師は何名いるか?
  • 妊婦健診の何週目頃のタイミングから、無痛分娩担当の医師に診察をしてもらう必要があるか?
  • 万が一、土日祝日や夜間に陣痛が起きた場合、無痛分娩を実施してもらうことができるか?

中でも意外と盲点なのが、「万が一、土日祝日や夜間に陣痛が起きた場合、無痛分娩を実施してもらうことができるか?」という点。

無痛分娩の症例数を国内トップクラスに多く持っている産院であっても、土日祝日や夜間に万が一陣痛が起きた場合は、「無痛分娩担当の麻酔科医が不在なため」とか、「対応できる助産師の人数が足りないため」などの理由で、”無痛分娩の実施はできません”とあらかじめ宣言している産院が(想像以上に!)多くあります。

かくいう私の場合も、1人目と2人目を出産した産院は別の産院ですが、両方とも、”日曜・祝日・夜間の場合は無痛分娩に対応できません”という宣言を受けていました。

ですので、「なにがなんでも、絶対に無痛分娩で出産したい!」という思いの強い方は、24時間無痛分娩に対応している産院を選ばれるのが良いと思います。

大型の総合病院などは、比較的24時間無痛分娩に対応しているところが存在するように思いますので、確認&問合せてみてくださいね!

無痛分娩【産院の決め手】:③費用はどのくらいかかる?

無痛分娩【産院の決め手】:③費用はどのくらいかかる?費用については、産院の所在地域や産院によって大きな差があります。

私の住んでいる東京の場合だと、最低でも、通常の入院分娩費用にプラスで10万円以上(無痛分娩の手技料+薬剤料など)は費用がかかるところが多いです。

さらに無痛分娩の場合は、基本的に準備のために出産日の前日から入院することになるため、入院費用(お部屋代など)が追加で1日分かかることになります。

この1日の入院費用(お部屋代など)の価格帯も、産院や利用するお部屋のタイプによって本当に様々です。

複数人が同時に入院できる大部屋タイプであれば1日あたり1万円前後で費用をおさえられるかもしれませんし、プライバシーが守られる個室タイプであれば1日あたりおよそ2万円以上に。

さらに、ホテルのように豪華な設備や食事を提供しているセレブ病院の個室であれば、1日あたりおよそ3~10万円以上の費用がかかったりします。

費用に関しては、各ご家庭でそれぞれのお考えがあることですので、ぜひご家族でよく相談されてくださいね。

産院を比較検討する際は、単純に無痛分娩の施術自体にかかる費用で比較するのではなく、無痛分娩費用に加え、前日からの入院費(お部屋代など)や別途請求される新生児入院費などなど、すべてを含んだ状態でのトータルでかかる入院費用で比較することをオススメします!

無痛分娩の施術費用とか、1日の入院費とかって、産院によって全然違うんだね!
トータルでかかる入院費用を調べるのがポイント!産院のHPをチェックしたり、産院に問合せて確認&情報収集しよう!
東京だと、トータル入院費用が100万円以上になるところも少なくないのかー!高ーい!

無痛分娩【産院の決め手】:④産院への通いやすさは?

無痛分娩【産院の決め手】:④産院への通いやすさは?個人的に、産院を決める上で一番重要なポイントだと思っているのが”産院への通いやすさ”

定期妊婦健診は、妊娠初期~中期にかけては1か月に1度ペースで設定されていますが、妊娠後期に入ると2週間に1度、ないしは1週間に1度に受診ペースが上がります。

妊娠中期にさしかかる頃までは、お腹もあまり出てくることもなく妊娠していない時とそこまで変わらずに動けるよ~という人もいるかもしれませんが、後期にもなるとぐっとお腹が前に突き出し、だんだん息をするのも苦しいような状態になってきます。

そんな状況の中で、バスや電車や車、もしくは徒歩で長時間移動するのは想像以上に大変っ!!

毎回の通院は家族の方に送迎してもらえるという方は平気かもしれませんが、妊婦さんが自力で健診を受ける病院に通院しなければならない場合は、通うことが体の負担にならないかどうかをあらかじめよく考えて産院を選ばれるとよいと思います。

雨の日でも雪の日でも、すっごく暑い日もすっごく寒い日も、健診があれば通院しなくちゃですから。(健診自体に1~2時間ほど時間がかかることもザラにあるので、気力と体力を通院で使い切ってしまわないように…!)

また、妊娠中、初期から出産まで何事もなく順調に過ごせる妊婦さんももちろんいますが、つわりがひどかったり、突然の腹痛や出血に襲われてしまったりする妊婦さんもいます。

万が一の緊急事態の場合に、すぐに通院して診察してもらえるような立地に産院があるかどうか、ご自宅や勤務先からのアクセスを考慮してみてくださいね!

私の場合は、妊娠中を通してものすごく母体の状態が不安定で、妊婦健診の他にも頻繁に通院が必要だったので、通いやすい立地の産院を選んでおいて本当に良かったと思っています。

まとめ

無痛分娩【産院の決め手】:まとめ

今回は、”無痛分娩にするなら、何を決め手に産院を選ぶか?”についてお話ししてきました。

どのポイントを優先するかは人それぞれ!

何を最優先にして決めるか、じっくり考えてみてね。

無痛分娩【産院の決め手①】:実績がきちんとある

無痛分娩【産院の決め手②】:病院側の受け入れ体制に納得できる

無痛分娩【産院の決め手③】:費用に納得できる

無痛分娩【産院の決め手④】:産院へ通いやすい

産院選びは最初のリサーチがとっても重要です!

産院のHPを見たり産院に直接電話で問合せたり…。。

いろいろと面倒ではありますが、最初のリサーチをしっかりしておけば、納得のいく思い出深いお産になること間違いなし!

これから無痛分娩をしようというみなさんが、良い産院選びをできますように…★